毎朝、いえ夜中に目が覚めた時でも、先ず確認するのは、千雪の呼吸。
ベビーベットの中でも私の横で寝ていても、それが日課。
千雪の心臓に手をあてると、血液の流れを感じる事が出来る。
「ザァーザァー」って音が聞こえてしまいそうなくらい早い。
千雪のSPo2は、かなり低い。サチュレーションモニターを自宅に置いた方が良いか?
病棟に入院している時に相談もした。
「お母さん、サチュレーションを家で使ったら毎晩眠れないよ。
千雪ちゃんのこと一番分かっているのはお母さんだから、大丈夫!」
看護師さんは、そう言ってくれた。
確かに入院中は、脈をモニターでナースステーションからチェックされ、
異変があればすぐに看護士さんが飛んでくる。
そしてサチュレーションは、鳴りまくる。
一晩中、眠れないこともある。
ある朝、目が覚めて私の横で寝ている千雪は
鼻のカニューラがなくて、
部屋には酸素濃縮器がなくて、
心臓病じゃなくて、
18トリソミーじゃなくて、
すごくすごく健康で活発な女の子。
そんな事が起きていてくれないかと千雪の寝顔を見ながら
私は、眠りにつく。
昨日もいい1日だった。
今日もいい1日になりますように。